サミットの功罪

「サミットの起源」の項で記載したように、現在のG8は、各国首脳が会する数少ない場です。
この事から、サミットの持つ決断力、実行力は国連をも凌ぐといえます。
また、国連が抱える「拒否権」などの制度的問題点もなく、有効な意思決定機関であり、非公式な世界政府とさえ言えるでしょう。
しかし、サミット(G8)は、国連のように大多数の国家が関与する国際機関ではありません。
国際的に影響力を持つ国が参加しているとはいえ、あくまでも米国を中心に利害関係で集まった仲間内の期間に過ぎません。
サミットが決定する決議・決定・宣言は、国際法上何の根拠も持たない「仲間内の取り決め」に過ぎないのです。
しかし、米国をはじめ、国際的影響力の強い国家が参加するサミットの決定は、直接的には何の係わりも持たない多くの国々にまで強い影響力を発揮しています。
また、「地球温暖化問題」「経済格差の問題」など、G8参加国が問題の直接の原因と言われている問題も少なくありません。
この様に、サミットが抱える問題点も少なくなく、しばしば非難を呼び、近年では多くの反対活動やデモ、テロ活動さえ生み出しています。